日常にある「工事現場の落下事故」に巻き込まれる怖さ
世の中には、命の危険と隣り合わせの仕事が数多くある。米ミネソタ州のニュースメディア「The Gazette Review」が発表した「2016年版 最も危険な仕事トップ10」を見ると、10位に建設労働者がランクインしていることからもわかるように、工事現場には常に危険が隠れているものだ。
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しかし、その危険はときに労働者以外にも及ぶことがある。14日午前、東京都港区六本木3丁目のマンションで工事用の足場の解体作業中、10階部分から長さ1.5メートルの鉄パイプが落下し、歩道を歩いていた70代男性の右側頭部に突き刺さった。男性は病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。はたして、現場の安全管理は徹底されていたと言えるのだろうか?
今回の事故現場は首都高速に面しており、六本木駅や六本木一丁目駅を利用する通行人の往来があった場所だ。もちろん、こうした事故の瞬間に誰しも巻き込まれてしまう危険性があるのは否定できないだろう。
例えば、都営浅草線に本所吾妻橋という駅がある。浅草とスカイツリー(押上)といった東京の人気観光地の間に位置し、浅草寺からスカイツリー、もしくはその逆ルートを周遊する観光客らの通行が多い場所である。現在、4つある出入口のうち、A1出入口の隣は工事現場となっている。歩道の真上を見上げるとそこには工事の足場があり、浅草や新橋、品川方面へ向かう利用者はこの下を通行せざるをえない状況となっているのだ。近隣の女性はこう話す。
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